紅茶情報

紅茶のグレード
乾燥機からでてきた荒茶は、大きさは2cmから数mmのものまでが一緒になっています。
このまま抽出できないことはないのですが、大きさがバラバラのため、バランスのとれた風味を楽しむことはできません。
そこで、荒茶をメッシュごとに分けたふるいを通し、同じ大きさの茶葉だけをまとめ一つにしてゆきます。この作業を再生加工仕上げと呼び、茶葉のグレード分けといいます。
グレードは、茶葉の形状と大きさを表す言葉で、決して品質や内容を鑑定して分類したものではありません。チッピーやゴールデンという表示は、形容詞的なほめ言葉で、たくさんの茶葉との差別化のためです。
もちろん、品質は良いものです
フルリーフ・タイプ(全葉タイプ)
■ F.O.P((フラワリー・オレンジ・ペコ)■
特有の花のような香りをもつのでフラワリーと呼びます。
芽(チップ)を多く含んでいます。
ダージリンや、アッサム茶に多くあります
■G.F.O.P(ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ぺコ)■
FOPのうち、金色をしたゴールデンチップを多く含んでいます。
■T.G.F.O.P(チッピ・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコ)■
非常に多くのゴールデンチップを含むF.O.Pです。
■F.T.G.F.O.(ファイネスト・チッピ・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコ)■
この等級は、北インドにしか存在しないもので、非常に高品質のT.G.F.O.Pをいいます
■S.F.T.G.F.O.P(スペシャル・ファイネスト・チッピ・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコ)■
F.T.G.F.O.Pの中で、全く例外的に高品質のもので、最良のダージリンに限られます。
FOPの最高級品です。
■O.P(オレンジ・ペコ)■
先端の新芽の次に若い葉が中心で、細長く揉まれた大形の茶葉。
水色は橙色で、茶葉の先の芽の部分が産毛でおおわれ、白っぽく毛のように見え、それがたくさん入っているお茶の意味です。
芽(チップ)を多く含んでいます。茶葉の長さは、10~15mmくらいです。
■ P.(ペコ)■
オレンジ・ペコに次ぐ大型の形状で5~7mmの長さの茶葉です。
芽は含んでいません。水色は、濃く深く、味は強くコクがあります。
■P.S.(ペコ・スーション)■
ペコよりもさらに葉が短く、香り、水色ともに淡く、味も淡白です。品質も多少劣ります。
■S. (スーション)■
ペコよりもさらに葉が短く、香り、水色ともに淡く、味も淡白です。品質も多少劣ります/td>
この他の品質の表示方法として”1”というもがあります。
中でも上級品という意味で、F.T.G.F.O.P.1 とか、O.P.1 という表示になります。
ブロークン・タイプ(破砕タイプ)
■ B.O.P((ブロークン・オレンジ・ペコ)■
オレンジ・ペコを細かくしたもので、サイズは、2~3mmです。
チップを多く含み、品質は、とても良い茶葉です。
味はまろやかでコクがあります。
短時間に早く濃く抽出でき、ミルクに良く合います
ファニングス&ダスト
■ BOPF(ブロークン・オレンジ・ぺコ・ファニングス)■
ブロークン・オレンジ・ペコより小さく、大きさは、1mm位です。
短時間で抽出ができ、水色は濃く、味は強くコクがあります。
ミルクティーや煮だして作るチャイに向いていますす
■F(ファニングス)■
ブロークン・オレンジ・ペコをふるいにかけた時、下に落ちていく小さな葉のことです。
大きさは、BOPFと変わらない1mm程度ですが、品質的に劣ります。
香りが弱く、水色は濃く、渋味を強く感じます
■DUST((ダスト)■
ファニングスよりもさらに細かく粉砕された茶葉で、ふるいにかけて時、一番下にたまった葉のことです。
粉状で、水色は濃く、渋味が強く感じます。 ティーバッグ用に主に用いられます。
■CTC茶.CTC ■
茶葉のグレードではなく、リーフティーをcrush(押し潰す)、tear(引きちぎる)curl(粒状に丸める)するCTC製法で、
顆粒状に作られた形状の茶葉です。
ケニア茶に多くみられます。